今月のまんがくらぶオリジナル

まんがくらぶオリジナル2010年1月号の感想


『こうかふこうか』 佐藤両々
 「ようこそ」 ウォルターは『HELLSING』かな。王子属性、パティシエ属性に加えて、執事属性か。ハイスペックだな、寧々ちゃん。
 「ひとつひとつ作りました」 岩井のダメさが際立つなあ。


『天使ふこうかつっこみブギ』 佐藤両々
 こういう切り口で来たかと思わせる、『こうかふこうか』『天使のお仕事』『しょっぴんブギ』のコラボ企画。タイトルが全てを語っています。
 学生時代は、みんな良い子だったんだろうなあ。しかし、クリスマスイブに集まらんでも。


『がんばれ!メメ子ちゃん』 むんこ
 沢子さん出産。岸田森一。むんこ先生の趣味爆発の怪奇大作戦命名
 「大切なあなたのために」 先月から、急展開となりましたね。こっちに着地させるのか。メメ子のキャラクター的には、この展開のほうがしっくりくるのかな。子供な彼女の大人な一面。


やまいだれ』 小坂俊史
 最終回。テーマは「最後」。最終回だから実現できた、とびきりブラックなネタが詰まっています。単行本2巻は、12月17日発売。
 「地獄を見た男」 最終回シフトで、1本目に黒見マコ登場。凄まじいほどのオチのキレ。3コマ目の吹き出しが、田中君の後頭部を隠しているのが伏線ですね。研究のために助手を撲殺するマッドサイエンティスト。黒い黒い。
 「いらんサービスでしたか」 4コマ漫画に、火葬場と喪服を描くのは、小坂先生くらいでしょう。立派な辞世の句を書いて、なにかを言い残す必要もないほど、充実した人生だったのなら、幸せですよね。
 「あの人はいま状態に」 元々たいして口の上手くなかったヒカル先生。確かに、前からそんな感じはしていました。
 「更年期の病です」 2コマ目、眼鏡尽くしの人生。赤ん坊のころから眼鏡かけていたり、バンドマンやっていたり、細かな遊びが楽しいです。走馬燈症に実際になったら、嫌な思い出ばかり思い出しそうで嫌だなあ。
 「逃がしはしません」 目が「最後」で、テーマに合っています。今回は、正直先生大活躍ですね。
 「おれたち多数派」 ヒューマニズムっぽい3コマ目と、クールな4コマ目の落差が、いっそ痛快です。
 「みるからにダメ男」 ワクチン「最後」の1本。まあ簡単に培養できるなら、だれも苦労はしないですよね。
 「人生最後の合コン」 人類の「最後」。やっぱり漫画家というのは、人類を滅亡させてナンボですよね。手塚治虫先生にしろ、横山光輝先生にしろ、何回も世界を滅ぼしています。いしいひさいち先生も、何回か人類滅亡ネタをやっていますし。古き良き漫画の伝統を継いだ作品と言えるでしょう。オチのドラマティックさも、文句ないです。病気で滅んだのに、なぜビルが傾いているのか、不思議ではありますが、そこは様式美ということで。
 「割山さんを紹介するよ」 そうか、出席番号というオチだから、学生服なんだ。
 「なんか急に目覚めたらしい」 3コマ目、外回り君と流しのナースの信頼関係は厚そうです。でも、50年たったら、流しのナースも結構な年齢ですね。老老介護です。街を流すんじゃなくて、適当に家を訪問していったら、結構仕事はありそうだし、喜ばれそうですが。でも料金が高いか。
 「未来を作るお仕事です」 実にシビアな現状認識。この薬を輸出して儲ければ、国の未来は少しは明るくなりそうですが、そうすると、世界の人口爆発がさらに進んで、地球がガタガタになっちゃうのかな。


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