今月のまんがくらぶオリジナル

 10周年記念特大号。かつての巻頭作品がスペシャル復活。


幕張サボテンキャンパス』 みずしな孝之
 とっくに大学を卒業したはずが、なぜか今回は、時間が戻って大学生活編。それなのに、現在の時事ネタを使っているから、混乱してしまいます。
 パラレルワールドものなのでしょうが、パラレルワールドとしての面白さもないし、時事ネタも非常にレベルが低いです。
 登場人物にも魅力が皆無で、なんでこんな作品に人気があったのか分かりません。


『はにーすぃーとティータイム』 山野りんりん
 本編および珈流編の終了から、数年後の世界を描きます。急展開。茶苗さんは柿沼さんと結婚して、妊娠中だし、葉摘さんも珈流ちゃんも婚約中だし。柿沼さんは、会社をやめちゃったのかな。こちらのほうが、ある意味天職かも知れませんね。
 重要な話なだけに、このエピソードが単行本に収録されないとしたら残念です。


『うちの姉様』 野広実由
 人は寝たいだけ寝ると、体内時計が狂って、ダメになります。研究しなくても分かります。
 いつもながら、倫くんも、るるちゃんも、かわいいですね。


リコーダーとランドセル』 東屋めめ
 タケ兄は、無職だけど、いろんなバイトは勤勉にやっているみたいだし、隣の姉弟にも優しいし、悪くない将来が待っていると思います。


『こうかふこうか』 佐藤両々
 新人富山祥哉が登場。悪い人間ではないけれど、なんかダメそう。この不景気に、あの言葉遣いで、よく面接に受かったものです。
 「皆思うこと」 読者も同じ気持ちです。


『ベルとふたりで』 伊藤黒介
 新キャラ、スミレちゃん登場。キャラ増やしすぎ。スミレちゃんも、スミレちゃんを庇うレイコちゃんも、いい子ですね。


『10年前の私』
 企画ページ。
 小坂俊史 : お久しぶりの望月もも。3コマ目、松本さんと鈴木さんですね。鈴木さんが出す増刊は、ももせたまみスペシャルかな?
 重野なおきたかの宗美中島沙帆子 : オチのコマが、効果線というネタが3連続。4コマの前半で、思い出話を描いて、後半のみで、落とさなければなりませんから、どうしても勢い重視のオチになります。


『ヒジキのお仕事』 山野りんりん
 単行本発売ネタ。なにかと衝撃的な回。
 鰐石さんが、キャサリン鰐石というペンネームだったり、重度の腐女子だったり、描いている漫画が飼い猫を耽美擬人化して×××させるものだったり。


やまいだれ』 小坂俊史
 「あのころ日本は」 患者の男、若いのに、25年前の風俗に詳しいですね。1コマ目の「ほとんどビョーキ」が伏線になっています。でも、歳を取ると、誰でも多少はセンス固定症になるものでしょうね。毎年、時代に合わせてセンスを変えるのは、なかなか大変ですからね。
 「たのしいおもいで」 カマキリの交尾って、メスがオスを食っちゃうやつですか。確かに悪趣味です。
 「魔法の言葉」 「魔術師手術中」という早口言葉は知りませんでした。シュールな1本。4コマ目、魔術師の姿を見せないところが効いています。想像する楽しみ。
 「すばらしいリアクション」 時事ネタ。松村さんも、早く電気ショックがネタにできるようになればいいですね。
 「不良伝説のはじまり」 ガン細胞の「不良伝説」、ああ恐ろしい。
 「反応しまくり」 コーヒーを淹れてくれる優しい上司、のハズはなく。実験動物として見られていますね。田中君の仕事って、実質それなのかも。黒見マコの顔のカゲが、いい効果をあげています。
 「疑うということ」 3人とも、自分が病気だという自覚があるんですね。実際こんな症状の人は多そう。でも、反対に、テレビ、新聞、ネットの情報を、無条件で信じ込む病気の人のほうが、もっと多そうですが。
 「これでおいくら取る気ですか」 看護のお店ですか。ナース占いと考えれば、メイド喫茶的な需要はあるのかも。ヘボ占い師は、すぐ精神論でごまかす、ですか、ヘボでない占い師も、そうかもしれません。
 「はかない深夜の華」 4コマ目、普通のビル街に、「ねこのあな」と書くだけで、オタク街に見せるテクニックが見事です。最近の深夜アニメは、基本1クールとかで短いですからね。昔のアニメは4クールが標準だったのに。移り変わりの早いアニメ業界ですが、一方では、未だに、ガンダムエヴァや、サザエさんドラえもんで食っているような、センス固定症的な部分もありますね。


『ほんわかぱっぱ』 古川紀子
 サイレントの回。写真に惚れる古風なわかばちゃん。わかばちゃんの表情が豊かでいいですね。


シュレディンガーの妻は元気か』 中島沙帆子
 「朝のおまじない」 チカちゃんのキスも実験扱い。修平は果報者です。
 「青葉若葉の繁るころ」 緑は植物にいらない色か。理論的にはそうですが。


『S・Aで会いましょう』 胡桃ちの
 自分で作ったキャラに30点満点を付けてしまう辺りが、胡桃先生らしいです。それにしても、つまらないですね。


ねこまんが』 こいずみまり
 九州ラーメン。久留米ラーメン、博多ラーメン、長浜ラーメン熊本ラーメンは、現地で食べたことがあります。
 個人的な感覚としては、博多ラーメンは、おやつのラーメン、熊本ラーメンは、食事のラーメンという感じですね。私も熊本ラーメンが好きです。


『モトリョ』 幌倉さと
 今回はコマ割りは4コマですが、ショートストーリー仕立てになっています。なかなかいい感じ。かわいいです。
 マトリョ姉さん登場。大きい。


幼獣マメシバ』 青木光恵
 かわいくない犬、唐突な展開、青木先生は、やる気をなくし気味なのかな?


『さかな&ねこ』 森井ケンシロウ
 ショートストーリー、課長島猫作。ストーリー仕立てにすると、生々しくなりすぎて、ちょっと苦手ですね。カニバリズム会社員。