今月のまんがタイムオリジナル
まんがタイムオリジナル2009年1月号の感想。
表紙 : テーマはラーメン。なんて狭いテーマ。
『ラディカルホスピタル』 ひらのあゆ
「企んだ」 ヨーグルトは、チチヤスでしょうか。
「悟った」 芥川龍之介の『河童』は、病床で読むには、あまり相応しくないような気がします。影響を受けて、厭世的になるので。
『キミまで3cm』 北条晶
25歳で同棲しているのは、隠すべき事じゃなくて、自慢すべきステータスのような気がします。
ちょっと展開を急ぎすぎかな。結貴さんが風邪で寝込むところまでを1話として、同僚が訪ねてくるところで、もう1話としたほうが、良かったように思います。
「不戦敗」 オムライスは、いかにも男の料理というイメージがあります。北条先生は、本当にネギが好きだなあ。
『開運貴婦人マダム・パープル』 安堂友子
「見えてるワケではない」 闇鍋にミカンを入れるのに、適したタイミングがあるとは、知りませんでした。モネはお嬢様設定だから、フグ丸ごとなんですね。本当にシャレになりません。
「山田のこだわり」 着た人が次々不幸になるというウワサのドレスが一千万。値段の基準がわかりません。
『らいか・デイズ』 むんこ
「娘さんとが良かったです」 マセガキなタイトル。
「ああそういうことですか」 マセガキなタイトル。
『あらしの用心棒』 千岡ななえ
「はじゃぎすぎました」「一歩前進」 あらしちゃんが、こんなダメキャラだったとは、意外です。
『ささきまみれ』 小坂俊史
『ひがわり娘』の初期のころ、笹木さんは、作者である小坂俊史先生の分身みたいなものだったと思います。ヘタレフリーターと、駆け出しの4コマ作家、明日をも知れぬ境遇に、共通点も多かったですし。
でも、特に『ささきまみれ』になってからは、小坂先生と笹木さんの年齢差が開いてきたこともあって、笹木さんは、より客観視されて、もっと自在な距離感で描かれる存在になってきたような気がします。そのために、時には、笹木さんを突き放すようなエピソードも描かれて、独特のペーソスが作品に生まれてきています。
今月号には、特に哀愁を感じる作品が多かったです。
「ホットな冬になりそうだ」 コタツ布団が薄汚れているのが、後の作品の伏線になっています。コタツに入って深刻な表情を浮かべている笹木さん、どことなく、いしいひさいち先生のバイト君(菊池君)に雰囲気が似ています。つまみが強のままのコタツは、スイッチを頻繁に切って対応するしかないですね。
「匠の技」 笹木さんが直接登場しない珍しい一本。恐るべし笹木クオリティー。笹木さんをクビにしないリフォーム業者も相当なものです。これ、訴訟沙汰になるんじゃないのかなあ。
「時給アガリマシタ」 少年漫画 in 4コマ漫画。結構面白そうなサッカー漫画です。立ち読みご遠慮ください、の雑誌コーナーで、少年ザンクを立ち読みしているバイトの笹木さん。留学生に追い抜かれても、仕方ありません。
「三つ子のベーカリー」 子供達の夢に笑いました。2コマ目の親父さん、にこやかな顔でひどいことを言っています。
「いらんこと聞いてすまん」 漫画『サザエさん』的なペーソスの漂う一本。勤務中に酒を飲むことの是非はともかくとして、とてもいい警官ですね。
「仕事運と愛情運」 『ひがわり娘』でも、バレッタを壊す話がありましたね。シビアな一本。バレッタは生命線です。
「白ければ何でもいいのか」 ドラマティックな一本。読者の予想を上回る切ないオチ。雪の中、カレーを食べている笹木さんを想像すると泣けてきます。
「たぐいまれな計算力」 給料が下がっても、クビにならないほうがいいのか。切ない一本。力も弱いし、専門知識ないし、計算できないし …私も頑張ろう。
「闇の思い出」 これも、予想外のオチで、切ない一本。2コマ目から4コマ目で、カメラがだんだん引いていっているのが効果的です。飯田さんが泣くのは、珍しいです。
「壁の向こうへ」 笹木さんは201号室なんですね。佐々木麻美さんは、今後どうなるのでしょう。来月号が楽しみな一本。
「覆い尽くすもの」 1コマ目の「送料けちり中」が面白いです。1本目の伏線が効いた作品。コタツで始まり、コタツで締める。いつもながら綺麗な構成です。
『まんしゅう』 唯洋一郎
「イブの夜」 イブの夜には、まだケーキは半額にならないような気がします。年末の週末は、有馬記念に並ぶ人あり、コミケに並ぶ人あり、ですね。
「親子鷹」 「時代がワシらに追いついた」 嫌な時代です。
『そこぬけRPG』 佐藤両々
「忙殺」 それは典型的な死亡フラグ。
「▶」 「なんちゃって選択肢」で検索してみたけれど、結構マイナーな用語みたいです。
「フェスティバル」 コミフェ(コミケ)のことはよく知らないけど、企業ブース出展しないと、コスプレもできないのかな。
「人選」 雑誌を出すのは危険です。4コマ目、カナさんの髪がメデューサ化しています。
「集いし猛者達」 保間さんの毒舌炸裂。この会社には、どSしかいないのか(ゲボキュー、トラヤ除く)。
「まだ見ぬ地」 あずさっちカミングアウト。でも、会社で広報の仕事(激務)をしながら、個人でサークルをやっているというのは、すごいバイタリティーがありますね。特に冬コミは、年末進行と重なって大変でしょうに。
『13歳のりとるママ』 久保田順子
この作品、もう少し、お母さんが頻繁に出てくると、リアリティーが出て、バランスが良くなるような気がします。なんというか、母親ごっこで終わっている気がして。
『4コマの星』 藤島じゅん
「一人分はヤフオクへ」 ひどいタイトル。1コマ目、宛先が「しろくろ雑技団」の隣のブースになっています。
「しっかりしろ!! 」 しっかりしろ!! とはいえ、相手は16歳だからなあ。
「イイトコロ?」 あいしーちゃん、初セリフと思いきや。
「おあずけ」 3コマ目、コーヒーでも吹いたかと思いましたが、鼻血ですね。なんてウブな。
『ミラクル書店』 吉川景都
相変わらず、細かいところがリアルです。筆ペンのコーナーとか、シュリンクの袋詰め作業とか。
『おたママ』 茶崎白湯
小学生で、まだ東京進出していないバンドがお気に入りとは、ずいぶん渋い趣味ですね。血は争えないといったところでしょうか。武道館ライブをやったアニメ、マクロスFでしょうか。
『花咲だより』 高原けんじ
「ウワサではウチの大学、外国から留学生が来てるそうです」 そりゃ来るでしょう。大学だから。留学生のいない大学って、あるのかな。
デフォルメの効いた漫画で、身長差を表現する手法について、いろいろ考えてしまいました。この漫画は、比較的オーソドックス。普段より、レギュラーキャラの大きさが、若干小さいでしょうか。
『L16』 東屋めめ
「将を射んとすれば、まず馬から」の失敗例2例。
『でかけモン』 カラスヤサトシ
小伝馬町にでかけモン! 小伝馬町って「こでんまちょう」なんですね。「こてんまちょう」だと思っていました。
あした順子ひろしの漫才は、昔、末広亭の寄席でよく見ました。とても面白かったです。いつもオオトリのヒザ(最後から2番目の出番)でした。
油かけ大黒天は、各地にあるようですね。
『えきすとら以蔵』 こだま学
「マスク①」「マスク②」 蝶子さんは、いい人ですね。
『ハーフ&ハーフ』 粂登元
最初、主人公が女性だと気付かず、BLもの?と思ってしまいました。ちゃんと「簡単な女」というサブタイトルもあるのに。
『天使くん』 新田にに子
先月は掲載されていなかったので、もしかして最終回? と思っていましたが、復活してよかったです。
『やくみつるのズバリ!! 一発勝負』 やくみつる
連載の即時終了を要望します。
『毎週火曜はチューズデイ』 OYSTER
ネズミのことを、チューズって呼んでいるのか。1匹でもチューズ。
「なるほどやっかいなしかけだな」で、ナプキンをたたむチューズが、かっこいいです。