今月のまんがタイムオリジナル

まんがタイムオリジナル2008年11月号の感想

『キミまで3cm』　北条晶
　スペシャルゲストということですが、実質は連載第一回ですね。次号予告にも載っているし。どうして、ゲスト扱いにするのかなあ。芳文社の慣例なんでしょうか。次号から連載の藤島じゅん先生の『きらきらきら（仮）』も、予告ではゲスト扱いになっているし。謎です。
　歳の差同居もの。同居する必然性が、今のところはよく分からなくて、設定の脇の甘さが、ちょっと気になりました。今後、佐藤君の抱えている事情が明らかになってくるのでしょうか。

『らいか・デイズ』　むんこ
　季節ネタの焼き芋屋さん話と初めてのブラジャー話。
　「劇ヤセ」　金魚運動は、マシーン役のほうが痩せそうです。
　「実行」　バイトを雇っても、大して売り上げは増えないでしょうに、やさしい焼き芋屋さんですね。
　「ワールドビジネスサテ来華」　テレビ東京系。「やけのやんぱち日焼けのナスビ」フーテンの寅さんでしょうか。
　「なるの!? なるよ!!!」　いいタイトルです。

『ささきまみれ』　小坂俊史
　全体に、よい意味での軽さがあると思います。
「身の丈に合う目標」　『ひがわり娘』時代には、陸上選手だったこともある笹木さんですが、通常モードでは、やっぱりヘタレなようです。1日1キロでも走れれば、笹木さんなら、上出来だと思います。
　「ならば用はない」　懐かしいなあ、ビンボーさん。深夜番組時代の銭形金次郎は、面白かったなあ。でも、自分よりダメな人間を見ていて癒されるというのも、ダメな人間の証拠ですね。クールなオチ、クールなタイトルです。笹木さん、新聞とっていたんだ。
　「貧しさは体に毒」　近未来ＳＦ4コマ。タイトルは、むしろ「貧しさは体に薬」でしょう。
　「ホームズに謝れ」　探偵小説とは、クラシックな呼称です。どんな小説を読んだのかな。
　「大きい秋みつけた」　季節ネタ。カメラワークに凝った作品。1コマ目から2コマ目で、カメラが寄って、3コマ目から4コマ目で、カメラが引いていきます。引きの場面では、背景が描かれるのも巧みです。
　「商店街一の赤字店」　ある意味カリスマ店員。でも、キャベツ128円は、それほど安くはないような。
　「求められるありがたさ」　時給千円は高望みだけど、時給480円は、あまりにも切ないです。
　「シャレにならない」　駄洒落ですが、シャレになりません。ハードボイルドな職場、キッチンひでちゃん。
　「しかしまあ色物ばかり」　季節ネタ。バイト先で服をもらえるのも、笹木さんの人徳でしょう。でも、バイト先は色物ばかりのようで。
　「よく人を見ている」　配達先に詳しい郵便やさんです。
　「敵も味方も己のみ」　商店街の陸上部。どんな競技に参加するのでしょう。結構、応援とかで、連帯感は生まれそうですが。

『あらしの用心棒』　千岡ななえ
　絵柄の模索中でしょうか。ちょっとデフォルメしすぎかな。でも、「あらしの自慢」「あらしの一句」のあらしちゃんは可愛いです。
　「もう１つの運動会」　微笑ましくてよいですね。

『毎週火曜はチューズデイ！』　OYSTER
　「チューズ型ロボット」だけに、チュイーンか。うまいなあ。
　紙飛行機。たとえ飛行機だとしても、ビルの屋上からでは、高すぎます。危険。
　ドライブ。そいつは運転してない。

『ミラクル書店』　吉川景都
　書店の発注の仕組みがよく分かっていません。発注しても、その通り配本があるかは、分からなかったりするんですよね。本当によく分からずに書いていますが。
　この連載とは関係ありませんが、吉川景都先生の単行本『わたし、オタリーナですが。』を買いました。かなりディープなオタクのようで。中学生から同人誌作りかあ。漫画家になる人は、行動力が違いますね。

わたし、オタリーナですが。

『塀の上のジゴロたち』　本山理咲
　密度の高い10ページ。ドラマティックです。

『そこぬけRPG』　佐藤両々
　「時の金貨」だから、エン、リラ、シリング、シュ・センドなんだ。
　ミナホちゃんとカナさんで、ゲボキューの取り合い。うらやましい。でもSM風味。

『すいーとるーむ特別編』　東屋めめ
　ちょっと『ひがわり娘』風味。編集部で生活する作家は、使いやすそうです。というか、雑誌のライターっていうのは、そんな感じなんでしょうか。

『時間がない』　王嶋環
　2〜3キロ食ったら、そのまま体重は2〜3キロ増えますよ。排泄しない限り。質量保存の法則。呼吸と汗で、多少は減りますが。

『花咲だより』　高原けんじ
　いろいろな方向性を模索しているようです。桃山教授登場。桃山と言えば、『せんせいになれません』が思い浮かびます。名前からして、変わり者の素質は十分です。

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