今月のまんがタイムオリジナル

まんがタイムオリジナル2008年9月号の感想


『L16』 東屋めめ
 フリーペーパーの企画の話。
 学校で意見を集めましたが、「女の子に大人気なロリータ服特集」、「学校関係者が来ないデートスポット特集」、「片想いしてる隣のクラスの女の子と仲良くなる方法」とベクトルがバラバラです。特に、2番目と3番目の落差が大きくて、切ないです。


らいか・デイズ』 むんこ
 父親の部下の若手くん、結婚したんだ。おめでとう。
 来華の両親の若いころの話。
 来華父は、大胆なんだか、朴念仁なんだか。来華母は乙女です。エスカルゴは、泥臭くて、大して美味しくないですね。


『ささきまみれ』 小坂俊史
 連載3回目にして、この作品を縛るルールのようなものが、見えてきた気がします。
 その1: 1回の掲載分の最初の1本と、最後の1本には、ゆるやかなつながりを、持たせてあります。
 その2: 1回の掲載分の最後から2本目には、固定キャラクター、もう一人の「ささきまみ」こと、隣の部屋に住む佐々木麻美を配しています。ただし、このキャラクター、4コマ漫画界でも前代未聞の特徴があります。「登場しない」という特徴が。画面には登場しない固定キャラクターで、ネタが持つのか心配ですが、小坂俊史先生ならば、なんとかするのでしょう。画面に登場するのは、最終回かな?それとも最後まで登場しないのかな?
 「バイト生活のたまもの」 小坂先生をはじめとする4コマ漫画家さんたちも、ネタ出しのために、ファミレスで粘ることが多いのでしょうね。「えーん 帰りたいー」と言う店員さんがかわいいです。
 「ふりだしよりさらに戻る」 コントのような4コマ。画面左方向への動きと、画面右方向への動きが楽しいです。笹木さん、お体は大切に。
 「ひきこもる理由」 笹木さんならば、ビニール紐とかで、ズボンをはいてしまいそうですが。
 「財布持ってなかったのよ」 ブラック笹木発動。「わーい サボれるー」と素直に言う姿はかわいいのですが。
 「ゆとりの会社」 現実離れをしたネタ。これも楽しいです。
 「ガラクタ市で200円」 そんなものが、200円もするのか。女性版『バイトくん』といった趣の一本。
 「答:飛行船」 2コマ目の上からのアングルが新鮮です。5時間待ちぼうけの飯田さんも忍耐強い。
 「表の風裏の風」 普通の4コマ漫画ならば、2コマ目をオチにするかもしれませんが、さすが小坂先生、さらにひねってきます。
 「そしてお前と一緒にするな」 ホワイト笹木発動。コンビニ強盗よりも金銭的に苦しい笹木さん。でもピュアな心は失いません。
 「塩分過多で死ぬぞ」 「うめえ!! 味濃くてうめえ!!」貧しくても明るい笹木さん。
 「100%働かない」 3コマ目までのいい雰囲気を打ち砕く、逆転のオチ。


『塀の上のジゴロたち』 本山理咲
 今回もレベルが高い青春ストーリーです。毎回レベルが高いので、単行本化されたら、結構話題になるかもしれません。


『タマさん』 森ゆきなつ
 美術部の合宿の話。体操服姿の楓ちゃんを沢山見られたので満足です。
 ネコがしゃべったら、湖山先生の反応のほうが普通です。
 「けがのびるのもやたらはやいし」 楓ちゃんの言っている事が正論です。杏ちゃん、夜、煎餅を食べていると、また太るよ。


『そこぬけRPG』 佐藤両々
 会社で、麦茶を煮出して作ってるんだ。
 「認識」 「えっと…ゲボキュー」早くも京橋は忘れられています。犬って。


『ミラクル書店』 吉川景都
 文庫本カバーの色が選べるのって、有隣堂でしたっけ。
 「似合います?」「…別に」ツンだ。


『でかけモン』 カラスヤサトシ
 江ノ島電鉄極楽寺駅」へ。
 極楽寺と言えば、本格ミステリの巨匠、故鮎川哲也先生が、お住まいだったことで有名な土地。ミステリファンにとっては、聖地です。


『花咲だより』 高原けんじ
 「夏バテ」 キレのあるオチ。思い当たります。
 「うっかり」 詰まらないと良いですね。


『うっちゃれ乙女組』 岡田がる
 相変わらず、キャラクターの見分けが付きません。漫画の基本だと思うのですが。


やくみつるのズバリ!!一発勝負』 やくみつる
 蒲焼のスライスって。小学生でも、こんな低レベルの漫画は描きません。


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