今月のまんがタイムオリジナル


まんがタイムオリジナル2008年6月号の感想


『らいかデイズ』 むんこ
 扉絵、お嬢様なまなみちゃんと、メイドさんな女の子たちが、かわいいです。
 まなみちゃんと小西くんのデート話。恋に恋するまなみちゃんと、超鈍感な小西くん。微笑ましいエピソードです。小西くんが男前。
 ワラビーズ(蕨)対ワコーズ(和光)。埼玉ローカルな対戦ですね。ドームはどこにあるんだろう。「見せたくて」で渡っている橋は、戸田あたりのイメージでしょうか。


『タマさん』 森ゆきなつ
 今回で、しばらくお休みに。森先生の日記によると、いれかわりで、『まんがライフMOMO』の『いんどあHappy』が再開されるとのこと。掲載ペースは落ちますが、両作品を少しずつ進めていくようです。無理をせず、続けていってください。楽しみにしています。
 タマさんにも見えないカプンコが登場。脳が侵食されないと見ることができず、花粉症を引き起こす恐るべき生き物です。カプンコを退治できる方法は、結局見つからず。残念です。


『L16』 東屋めめ
 みゆき先生と菜々香ちゃんのじゃれあいも、春香さんと菜々香ちゃんのじゃれあいも、微笑ましいです。


『幼稚の園』 小坂俊史
 最終回。来月から新連載。珍しいことに、小坂先生の日記によると、次回作の構想は、すでにまとまっているようです。
 「資源の宝庫」 ルルちゃんの両親は、結局謎のままでした。
 「記録更新」 めぐみ先生まで泣いて記録更新ということでしょうか。
 「いらんことしたなあ」 余裕の態度が、大人の香り。
 「ふたりの秘密が」 マコちゃんとのケンカは、最終回で初ですね。
 「いっぱい詰めるよ」「全員集合」 2作品をほぼ同一の構図でまとめるという高等テクニック。画面にリズムが出ます。
 「2代目は」 余韻が残り、楽しさが広がる、よいラスト。アラスカちゃんの登場も、4歳児が飛び級しているという、一見機能していないような設定も、すべては、最終話への伏線だったわけですね。感服しました。


『開運貴婦人マダム・パープル』 安堂友子
 「正しい映画批評」 『恋空』にケンカを売ってるような作品。
 「むしろ悲しい」 誕生日パーティーをしている少年が、かなり高年齢なのが、よけい哀れを誘います。


『ミラクル書店』 吉川景都
 4コマ漫画に、書店ものは多いですが、なかなか単行本にはならないようです。この作品には頑張ってもらいたいところ。
 出版社の営業マンとか、シュリンカーとか、専門的なことがネタにされています。作者は、書店勤務の経験があるのかな。
「売り切れたときに重版中」 『トリコロMW1056』の単行本が、まさにそんな感じですね。


『スーパーOLバカ女の祭典』 山田まりお
 作者のホームページで、遠からず終了することが予告されているのですが、終わりそうで、なかなか終わりません。まさか、これで終わりじゃないよね。このまま続けていってもOKなのでは?


『ももこんteacher』 浦地コナツ
 プロの家庭教師って、勤務時間が限られるから、給料的に厳しそう。お嬢様につとまるのだろうか。でもマンガだから、関係ないですね。


『おたママ』 茶崎白湯
 「エアーマンが倒せない」とか、「さくらんぼキッス」とか、相当にニコニコ動画とかにハマっているようですね。
 娘さんの顔の省略に、ちょっと違和感を感じます。また、構図的に、ややバストアップが多すぎる気がします。単調な感じがするんですよね。


『学園騎士』 キシノアツム
 今回の内容だと、主人公が風紀委員であることの必然性が、薄い気がします。ゲストだから難しいけれど、不良だけど風紀委員というネタと、不良だけど恋に夢中というネタを、バランスよく配することが、理想ですね。


『そこぬけRPG』 佐藤両々
 新人研修の前哨戦の話。
 ゲボキュー、タイツ卒業の危機。M男ゲボキューは、まだタイツを脱ぎたくなさそうです。
 新人研修合宿の話は、タイムに描くのかな、タイオリに描くのかな。


『ヤング松島喜久治』 ふじのはるか
 心の底から、どうでもいいと思います。


『でかけモン』 カラスヤサトシ
 ひとりボケ、ひとりツッコミが冴えています。ちょっと危ない人に見えるほどに。
 「おつかれさまYS-11」を、「おつかれさま!ゆうべは(Y)しょうもなかったね(S)11点!」と読めるのは、カラスヤ先生くらいのものでしょう。
 世界をまたにかけるビジネスマンは、羽田と言うより成田だろうと思っていましたが、羽田空港から、メキシコシティー行きの便もあるようですね。


『本日休診』 桂武英 及川こうじ
 毎度言いますが、この内容で18ページは長すぎです。ページの無駄。


『毎週火曜はチューズデイ!』 OYSTER
 籌ーっす!! 鍮ーっす!! 籀ーっす!! 疇ーっす!! 書いてみたけれど、モニターでは略字になるんだな。


『うっちゃれ乙女組』 岡田がる
 この作者は、いつまでバブルのことを描いてりゃ気が済むんでしょう。この画力と、このネタでは、漫画家としての将来は無いような気がします。


『コロッケ定食』 平ひさし
 この『コロッケ定食』と次の『花咲だより』では、同じウェートレス漫画が並ぶことになりました。ネタ重視の傾向は両者に共通しますが、作者の世代の差異が、作品傾向の違いに現れて、興味深いです。
 「気が短い人」 同様のネタが、森下裕美先生の『うちの場合は』9巻151ページにありました。バンさんが上司と割烹料理屋に行くんだけど、料理が出てくるのが待ちきれずに、間にラーメンを食べに行ってしまうというもの。森下先生のほうが、ネタの料理の腕は上かな。
 「席」 イタリア風リゾット定食って、リゾットをおかずにして、ご飯を食べるんでしょうか。ギャグのつもりなのかな?シュールです。


ウチの場合は 9

ウチの場合は 9


『花咲だより』 高原けんじ
 掲載位置が終わりのほうになったのが気がかりですが、単行本化を目指して頑張って欲しいと思います。


やくみつるのズバリ!!一発勝負』 やくみつる
 心の底から、どうでもいいと思います。
 一応ネットで調べてみたけれど、「田中とカレー」に関しては、店主の苗字は田中ではない、入口は「押す」と書かれた引き戸、看板メニューが自家製ケーキ、などの怪情報が得られました。


まんがタイムオリジナル 2008年 06月号 [雑誌]

まんがタイムオリジナル 2008年 06月号 [雑誌]