今月のまんがくらぶオリジナル
まんがくらぶオリジナル2008年4月号の感想
『がんばれ!メメ子ちゃん』 むんこ
沢子さんと岸田さんの仲が急進展。これを機に、岸田さんも健康に気を使うようになるのでしょうね。
「うれしい<はずかしい」 『まいほーむ』の舞父が登場。
「動転」 4コマ目のてんぱっているメメ子がかわいいです。
「超 本気モード」 メメ子がエスパーっぽい。
「上司の義務」 パンツが丸見えです。
『クロジとマーブル』 富永ゆかり
個人的には、猫漫画にはあまり興味はありませんが、この漫画は和みます。作者の富永先生の人柄が、作品を暖かくしている気がします。
『けものとチャット』 みずしな孝之
みずしな先生が、4コマ漫画界のエースであることは、客観的な事実です。
しかし、個人的には、みずしな先生の4コマ漫画を面白いと思ったことはありません。初期〜中期の『いい電子』などのページ漫画は、とても面白いと思っているのですが、4コマ漫画では、面白さのツボが合わないようです。
『幕張サボテンキャンパス』は、いまひとつ好みにあいませんでしたし、『チクチワワ』では、志の低さにうんざりしました。『けものとチャット』は、ワンパターンで、すぐに飽きがきます。
みずしな漫画では、キャラクターの性格付けが、出オチの一発勝負的なところがあり、物語の進展とともにキャラクター描写が深まっていくことが少ないと感じます。けものとチャットでも、生徒会長が茶々の秘密を知ることで、ドラマが生まれるのかと期待しましたが、全然そんなことはなくて、がっかりしました。
『うわの空チュートリアル』に至っては、この内容とレベルの漫画で、竹書房から原稿料が出ているのが納得できません。キャラクターに魅力が皆無で、2年半も連載しているのに、何の人間ドラマもありません。この作品については、劇団から広告費をもらって、全面広告扱いにするべきだと思います。この漫画の単行本が出る一方で、単行本化されない多数の作品があることには、怒りすら覚えます。
繰り返しますが、昔の『いい電子』は好きなので、みずしな漫画全体が嫌いなわけではありません。ただし、劇団活動を始めてから、取材時間が減ったのか、『いい電子』の面白さも低下気味です。最近の『いい電子』は、アシスタントのフジイネタのみが面白いような状況に陥っています。
『うわの空チュートリアル』の冒頭で、自ら「笑いあり涙ありマニアックなネタもあり!だけど王道のストーリー!自分がマンガで目指してるものがここにあったんです」「いつか自分に還元できたらとー!!」と語っていたので、いつになったら還元してくれるのかなーと、楽しみに待っていたのですが、その気配は、劇団入団5年を経ても、全く見えないので、もう待つことはやめにしました。
劇団はいつも常連客で満員らしいので、劇団と常連客だけで、終わらないマスターベーションを、いつまでも楽しんでいればいいと思います。ただし、その中に、才能ある漫画家が巻き込まれて、才能をすり減らし、漫画家として、自己模倣の縮小再生産モードに入っていることは、残念に思います。
これからは、みずしな先生の漫画には期待しないようにしたいと思います。
「きっとあの娘も」 単行本化されるころには、35歳ネタも腐っていると思います。
『美味しい野菜料理いで「メタボをぶっ飛ばせ」』
企画ページ。小坂俊史先生がイラストと漫画。
29ページのイラストでは、ポパイのパロディーで、流しのナースが缶詰のほうれん草を食べさせています。私は、実際に缶詰のほうれん草(輸入物)を食べたことがあるのですが、非常にまずかったです。くたくたに煮込まれていました。ポパイはよくあんなものを食えるなあというのが、正直な感想です。
漫画の冒頭で、先月はミシュラン店だったのにと、小坂先生が愚痴っていますが、その気持ちは分かります。でも、写真家もライターもついているので、今回の企画も、お金はかかっていますね。おいしい野菜は、味が濃いのに、余計な苦味やくさみがないんですか。
『うちの姉様』 野広実由
タイトルバックの猿は、倫とるるでしょうか。
脱ぎっぷりが見事です。
『ほんわかぱっぱ♪』 古川紀子
脱ぎっぷりが見事です。
『ねこまんが』 こいずみまり
よくネタがもつなあと思います。本当にエピソードが豊富な人ですね。
『こうかふこうか』 佐藤両々
「バナナ味」 『天子様』の福美ちゃんは現れませんでした。
「壊す勇気は」 亀ちゃんも告白しちゃえばいいのに…
「親友」 タイトルどおり、親友です。友情っていいな。
『やまいだれ』 小坂俊史
「青きあやまち」 ダイエット用の青いふりかけがあったと思います。
「家に帰れない」 人の半生と、その悲劇を一本の4コマで描いています。よくできたショートショートのようです。
「一流職人の過去」 小坂俊史先生の漫画は、台詞の比重が重いため、台詞のないコマは珍しいです。このネタは、1コマ目〜3コマ目まで台詞が無いという、小坂漫画では非常に珍しいパターンとなっています。そこで描かれるのは一種異様な場面であり、鬼気迫る雰囲気さえ感じさせます。オチも見事です。
「氷点下の胃袋」 常識の無い患者が、医者のベッドにかつぎこまれるというのは、いしいひさいち先生の作品(バイトくん)によくあるパターンです。
「自作したんすよ」 4色カラーページで見たかったネタ。
『リコーダーとランドセル』 東屋めめ
あつしの一番好きな子は、やっぱり副島ひなちゃんでしたね。
『モトリョ』 幌倉さと
かわいくて良いです。
『ゆなさなニッキ』 小笠原朋子
さなが読んでいる本はこれですね。ネバーエンディングストーリー。私は、ファンタジーは比較的好きなのですが、エンデは未読です。
- 作者: ミヒャエル・エンデ,上田真而子,佐藤真理子,Michael Ende
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『ママさん』 山田まりお
連載当初から、ずいぶん漫画の方向性が変わってきたような。まあ、多少暴走気味なのが、山田先生の漫画の味でもありますが。
『25年目の恋』 神奈川のりこ
会社を辞めて独立してインターネットで起業って、そんなに簡単じゃないような。簡単に励ましてよいのだろうか。
『シュレディンガーの妻は元気か』 中島沙帆子
「彼の性2」 中島先生は、おバカな男子を描かせても味があります。
「きっと誰かのご先祖様」 「αオス」とは、群れのなかで最も優位なオスのこと。昔は「ボス猿」などと呼んでいたのを、今では「αオス」と呼ぶらしいです。
「世界は私の手の上に」 修平が言っているのは正論です。
『エコエコパンドラ』 山田玲司
この内容を漫画でやる意味があまり感じられません。10ページも使うなら、データを詳細に提示できる文章形式のほうが、内容を濃く出来るといます。
月刊 まんがくらぶオリジナル 2008年 04月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2008/02/19
- メディア: 雑誌
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