今月のまんがライフオリジナル

まんがライフオリジナル2月号の感想
こちらは、ハルコの花嫁姿をドット絵で描いてみました。→


おうちがいちばん』 秋月りす
 秋月先生は、節分ネタ、バレンタインネタで、これまでに山ほどの4コマ漫画を描いてきたのに、全くレベルが落ちていないのには感心します。
 しかし、雑誌全体にいえることですが、今月号のライオリでバレンタインネタをやるのは早すぎませんか。本番は、来月号の発売日の更に先ですよ。あと、手袋のプレゼントは、バレンタインでは遅すぎる気が…


『クロジとマーブル』 富永ゆかり
 2月2日に単行本発売、2月16日にサイン会ということで、おめでとうございます。
 連載が続く限り、主人公は求職中なのでしょうか。ちょっと切ないです。


『動物のおしゃべり』 神仙寺瑛
 美伽ちゃんのアホ毛が、『もてもてねーちゃん』並みの表現力を持ちはじめました。
 「St. Valentine’s day」 世の中そうしたものです。


『よにんぐらし』 宇仁田ゆみ
 相変わらず楽しそうな家族です。宇仁田ゆみ先生の子育て漫画では、『うさぎドロップ』もお勧めです。

うさぎドロップ (3) (Feelコミックス)

うさぎドロップ (3) (Feelコミックス)


『ファイト!息切れOL』 吉田美紀子
 「阿る」は、曲学阿世の「阿」ですね。加味帰脾湯(かみきひとう)も茯苓杏仁甘草湯(ぶくりょうきょうにんかんぞうとう)も、実在する漢方薬のようです。


『合金さんちの日常』 松田円
 ロボ顔の夫が、基本的にしゃべらないというのが、ちょっと微妙な気がします。連載が始まってしばらくたちますが、いまだにキャラクターの立ち位置が定まっていない印象を受けます。


『ハルコビヨリ』 小坂俊史
 最終回。ついに結婚話。しかも、最後にサプライズ付きです。(以下ネタバレ)同棲漫画だと思って読んでいたら、半年前から新婚漫画になっていたとは。読者も、ハルコ(と小坂先生)にまんまとだまされました。
 これで、ハルコや、やっさんや、児玉や、恵ちゃんや、横田さんや、中村さんや、大家さんに会えなくなると思うとさびしいです。漫画は終わるけれど、にぎやかなキャラクターたちは、いつまでも心に残ります。
 特に、最後まで全力で空回りを続けた横田さんには、コミカルでありながら、とても切ない印象が残っています。これからは幸せになってください。
 最後まで面白い漫画でした。次回作も楽しみにしています。でも、小坂先生は、次回作の内容をきちんと決めてから、最終回を描くべきだとも思います。


『人生ロシアンルーレット』 深谷かほる
 ここまでリアルに原稿料の話をしているエッセイも珍しいのではないでしょうか。ある意味で、業界のタブーに迫った内容です。


『とーこん家族』 よしもとあきこ
 安定して面白いです。


『う・ふ・ふ不思議ちゃん』 如月りん
 かなりベタなネタだなあという印象です。


『極道!赤んぼダイアリー』 東條さち子
 ゲストだけれど、この内容で単行本の売り上げ増に寄与するのでしょうか。冬の話なのに、セミを食べる話があるのが不可解です。


『12月生まれの少年』 施川ユウキ
 猫にカイロを貼り付けるのは、虐待になりそうな気がします。


『全ての映画は、ながしかく』 施川ユウキ
 施川ユウキは文章を書かせても、本当にうまいです。


『東京眼鏡』 あらい・まりこ
 キャラメル入りのチョコレートは、アンリ・ルルーのがおいしいです。漫画とは関係ない話でした。


『あくまCalling』 秋吉由美子
 『まつのべっ!』が発売になったばかりの秋吉先生。こちらの作品は、あくまでもコミカルです。


『いぬ会社』 そにしけんじ
 BSフジとの連携企画ですが、いったい誰が得をするのか分からないプロジェクトだと思います。TVの視聴者が、まんがくらぶを読んでくれるとは思えないし、漫画の読者がTV番組を見たいとも思わないでしょう。


『FROM READERS』
 須藤真澄先生の漫画が載った本が紹介されていて、嬉しかったです。須藤先生には、また竹書房でも仕事をしていただきたいものだと願っています。


月刊 まんがライフオリジナル 2008年 02月号 [雑誌]

月刊 まんがライフオリジナル 2008年 02月号 [雑誌]