2008-05-14から1日間の記事一覧

倒立する塔の殺人

皆川博子でなければ書けない、美しく麗しく残酷な少女たちの物語。 戦中、戦後の女学校を舞台に、作中作というかたちで、少女達の物語が記されてゆきます。空襲が、死が、すぐ隣にあった時代。学徒動員で労働する少女達。殺されるのはいったい誰? 精緻に仕…

フリッツと満月の夜

ポプラ社から出たティーン向け小説の1冊。松尾由美の少年ミステリーです。 カズヤとミツルが、老婦人の遺産の謎に迫ります。 とても読みやすいので、すいすいと読んでいると、周到に張り巡らされた伏線に気づけません。真相は目の前にあったのに! 肩が凝ら…

今月のまんがくらぶ

まんがくらぶ2008年6月号の感想 『有閑みわさん』 たかの宗美 有能な主婦は、5月までコタツを出したままにしないと思います。 変態とダンナ様の顔の区別がつきません。 ダンナ様は、夜寝るときは、眼鏡を外すべきだと思います。 『アパートの部屋貸します』 …