今月のまんがライフオリジナル
まんがライフオリジナル2013年1月号の感想
『おうちがいちばん』 秋月りす
「正月の余波」 4コマ目、秋月先生の漫画ではおなじみのポーズですが、まさか課長がやることになるとは。
『野村24時』 板倉梓
「どうしたの」 マトリョーシカがしおれると、タラコっぽい。
「コタツ」 そして脱ぐところは、なめリョーシカっぽい。おでんにタコ?と思いましたが、イイダコですね。
「足がね」 コタツでの足の接触まで避ける絶食系男子。
『だから美代子です』 むんこ
「ナイスお年賀」 前の1本で火焔土器が出ていることを踏まえての埴輪オチなわけですが… 商店街にアダルトショップでもあるの?と思った私は多分汚れている。
『よっけ家族』 宇仁田ゆみ
カブ栽培。恥ずかしながら、現実ではカブ畑を見たことがなかったけれど、ゲームでなら。今の時期、どうぶつの森で白カブを育てている人は多いことでしょう。
『ばつ×いち』 おーはしるい
「なんで?」 東京都の最低賃金は850円、埼玉県の最低賃金は771円。時給800円は安い。実質的な最高経営責任者なのに。
『ゆにいる』 渡邉
「チヨの日記」 暗黒面に落ちる仲居。ガクブル。
『星降り村事件ファイル』 碓井尻尾
「他に道はなし」 しかしまあ、よくもこの不器用な親子がここまで凧を揚げられたものだ。
「凧どうした」 固有名詞なし。キャラ名、星川父。
「何の疑問もなかった」 宇宙人が地球に着陸するとして、なぜ島国日本の片田舎を選んだのかが謎ですね。衛星放送を傍受して、特撮番組の製作国を探したのかな。
「さみしい」 墓穴を掘るタイプの変態。
「頑張ってください」 時間の経過が印象的な一本。タイトルは作者から華子ちゃんへのエール。華子の姿に、『店長の憂鬱』の店長の姿がダブってみえるよ。
『なごみクラブ』 遠藤淑子
これは子供のほうがマネージャーなの? 10年前は子供って、マネージャーってそんなに若かったの? 老成されているから、30歳は越えていると思っていました。
『新春大喜利バトル』
テーマは「こんなのあったの!? 最近になって発見された地方に伝わる驚愕のお正月伝統行事とは」
ハトポポコと施川ユウキが同一ページに載る豪華さよ。
小坂俊史: なまはげは子供に福をさずけるけど、銀行は見かけが同じなうえに、子供からお年玉も奪っていくんだぜ。真の恐怖。
よしもとあきこ: 『とーこん家族』でないよしもと先生の絵は貴重。一家族だけじゃなくて、地方全体が完全寝正月というのがシュール。布団8枚が敷けるのはかなりの大広間。
『ちびとぼく』 私屋カヲル
愛蔵版発売につき復活ゲスト。
この美麗な描線、サイレントネタ、余人をもって代えがたい。また4コマも描いてください。
『よんこまのこ』 重野なおき
「必勝法」 幼児的万能感。
「破れたり」 幼児的万能感の喪失。
「連想ゲーム」 佐藤両々先生の家のひーこちゃんが、10まで数えられるようになった後、「1、2、3、ダー、ひいこボンバイエ」に戻ってしまったのを思い出しました。
『奥様うでまくりっ!』 野中のばら
追悼掲載。
漫画のキャラクターたちは、こうしていきいきと生活しているのに、作者は亡くなっているという不思議さは、シュールな現代美術のようです。サザエさん時空のなかの主婦たちは、いわば不老不死の存在に見えたのに、作者が亡くなれば、存在は断ち切られてしまうのですね。
『惑い星と花』 野広実由
吉沼が乗り越えた試練て、チンポの皮がムケたことなのか。先月、先々月に何かあったかと思ってバックナンバーを読み返してしまったよ。
『とーこん家族』 よしもとあきこ
「グラデーション年越」 健一くん一家って、貧乏だけど、結構広い家に住んでいますね。廊下はあるし、庭はあるし、掃除がしきれないほど。
「終結」 老人でないサブキャラの死亡エンド。4コマ漫画では珍しい。
『モノローグジェネレーション』 小坂俊史
「中学生ひとみ(14)のひとり」 3コマ目の群れが、「何の恐怖から逃れるための群れなのか」がダブルミーニングになっています。そして、心に突き刺さる4コマ目。
「ストリートミュージシャン・ニコ(25)のひとり」 おそらく実力は同じくらいなのに、分け合える力がないと思いこむ人、分け合うのはもったいないと思う人。
「OLみのり(31)のひとり」 みのりさん、「特集ひとりを楽しむ」の『La.ioRi(ライオリ)』を投げ捨てたっ。3コマ目、4コマ目で細密に描かれた背景が「空虚な自分」を浮き上がらせるようで。なんというか、4コマ表現の最長不倒距離を見たようです。ひとりものの心象を、ここまで描き切った漫画は稀だと思います。
「大学生一穂(19)のひとり」 「しょぼくれてる二人の姿なんて想像したくない」というのが、かつての家族3人が共有する思いなのでしょうね。それをモチベーションに、それぞれの一人暮らしががんばれる、というような。
「小学校教師イツ子(59)のひとり」 結婚していたのかイツ子さん。モノローグなので夫の影は薄く。夫はどんな人だろう。
「イラストレイターなのか(33)のひとり」 転ばない生き方の功罪。4コマ目に、左から「↓小坂俊史」「↓藤島じゅん」「↓重野なおき」とか入れたい。
「女社長しのぶ(44)のひとり」 プライベートライフにしわ寄せが来るようでは、社長業も楽ではないですね。まあ、もともと楽なはずはないのですが。
「年金生活者ナナ(73)のひとり」 コロンブスの卵的な「孤独死を避ける方法」。
「中学生ひとみ(14)のひとりごっこ」 島田さんは、小坂漫画では珍しい「誰が見ても美人」キャラ。小坂漫画の女性は、基本「そこそこかわいい」系だったのに。