まんがくらぶ 2018年8月号
まんがくらぶ 2018年8月号の感想
『となりの席の同居人』 神仙寺瑛
新連載。
非常にテンポよく特殊な舞台装置を完成させていますが、お祖父さんの家の全体イメージが浮かんでこないのは4コマ漫画ならではの歯がゆさ。ストーリー漫画だと大ゴマをいくつか使えば、その提示は容易なわけで。
『父とヒゲゴリラと私』 小池定路
ゴリラの件がなければ、頭で考えすぎて自然なプロポーズはできなかったでしょうから、その意味でゴリラは結ぶの神。作品タイトルの回収でもあるのか。
『カナちゃんの回避アイテム』 アリモト
完全に投げっぱなしのラストですが、調和への道筋がみえない物語というのも、ストーリー4コマのひとつのかたちとして意味があるのかもしれません。しかし、この話の場合、収束に向かおうとすると、すごく説明的になりそうなのが不安。