まんがタウン2018年11月号
『私の好きな鉄道旅行』 小坂俊史
小坂先生初の双葉社でのゲスト。ぶんか社のときもそうでしたが、連載のない出版社からお呼びがかかる場合、地味系エッセイの依頼が多いような。
エッセイであっても、それぞれの4コマにタイプの違うオチを用意しているあたりは、いつもの小坂先生のスタイル。
1本目 無人駅のいいところ⇒ 人がいない、何をする⇒ 何もしない、という振りがあるので、漫画にしにくいというオチにも納得感が増します。
2本目 さまざまな無人駅の魅力を、詩情を交えて徐々にディープに紹介しておいて、最後に紹介するのはライトな魅力。肩の力を抜いて楽しめるんですよ、というアピールにも。
3本目 コミティアの同人誌にも描かれたエピソード。日常と非日常というものがあるとして、この駅の場合、どちらが日常的で、どちらが非日常的なのか。
4本目 これまでのQ&Aにおいて、1本目では姿勢を変えずに、4本目の3コマ目まではキャラとセリフの位置を変えずに答えてきたので、最後の問いに見つめ返すというギャップが生きるかたち。