まんがライフ2017年7月号

まんがライフ2017年7月号の感想

『紡木さん家の場合』 碓井尻尾

 父子の出入り禁止は、「仏の顔も三度まで」までということか。「仏の顔」というより「ボール系の顔」ですが。

『眠り姫と起こさない王子』 渋谷一月

 バトル編が開幕か? 投稿から始まった本作は、基本構想として、「召し使いの日常」を描き続けることを目的としていないはず。従って、そこからはみ出して、描きたい方向に疾走していくのは自然なことでしょう。

『白衣さんとロボ』 柴

 p88右 4コマ目のロボは、完全にプレイだ。ちなみに、新聞の八萬石は、千葉県にある広大な干拓地とのことです。
 p88左 1コマ目、ジョニーを見ているねこ。
 p89右 天上天下オイラー独尊。円周率の暗唱を、出生時からずっと休まずに、1秒間に4ケタのスピードで続けていたとしたら、現在では20億ケタ目くらいを唱えている計算になります。今のところ、円周率は20兆ケタくらいまで分かっているようなので、そこまででも17万年はかかりますね。
 p89左 白衣さん髪の毛を挟む。
 p90右 ロボの胴体内部は、スライドが可能。関節のないロボットの胴体は、バッテリーくらいしか入っていないのかな? と思いましたが、このロボは食事をするので、消化器官も入っていますね。ロボのジョニー対策では「C」が最も安全でしたが、ドラえもんのネズミ対策では、おそらく「C」が最も危険になります。「Chikyu Hakai Bakudan」(地球はかいばくだん)の「C」。
 p90左 1コマ目と4コマ目で伸びるアンテナ。「つもり」とか「感情」に連動している模様。
 p91 目張り密室。推理小説のジャンルとして、目張り密室というものがあり、代表的な作品としては、カーター・ディクスン『爬虫類館の殺人』、大山誠一郎『彼女がペイシェンスを殺すはずがない』などがあります。今回のシチュエーションは、「テープによって目張りされた密室」「密室内に人間以外の動物がいる」「ガスの関与」などの点で、『爬虫類館の殺人』と類似しています。生きていてよかった。あと、猫とガスと密室は、シュレディンガーっぽくもありますね。

『アスクミ先生に聞いてみた』 後藤羽矢子

 事務用品が届きそうなタイトルの新連載。
 他の出版社では非常識な中指ポーズですが、最近の竹書房に限っては縁起がいい。
 後藤羽矢子先生も有料のLINEスタンプを作っておられますので、皆様よろしく。

『めんつゆひとり飯』 瀬戸口みづき

 社長の台詞のフォント指定は、どうなっているのだろう?

『ななこまっしぐら!』 小池恵子

 落語家は、扇子でおでこを叩くしぐさは、頻繁にはしません。どちらかといえば、幇間のしぐさなので、落語の中で幇間のキャラを演じる場合に、幇間のしぐさとして叩く場合はあります。例外として、三遊亭歌之介師匠は、新作落語のセルフ突っ込みとして、バンバンと叩きます。