まんがライフオリジナル2014年1月号
まんがライフオリジナル2014年1月号の感想
『おうちがいちばん』 秋月りす
「素直になれなくて」 30歳が子供のころだと1993年前後。次世代機前夜のスーパーファミコン黄金期。
『野村24時』 板倉梓
大みそかに借金取りが来るのは、江戸時代からの慣習。昔の商売は、月末に集金するツケ払いが基本で、大みそかともなると1年分の借金の取り立てがありました。今の時期に落語を聴きに行くと、年末に借金取りをやりすごすネタ『掛け取り』が、よくかかります。
『だから美代子です』 むんこ
サイレント回。サイレントゆえに解釈が難しい。
「年末」 2コマ目、サンタ帽なのか、単なるナイトキャップなのか。4コマ目、朝なのか、夜なのか。
「白」 ティッシュをプレゼントしたのは、サンタなのか、婆さんなのか。
「強制」 1コマ目に芳と双の人が。
『はるまち・ダンス』 佐藤両々
フリーサイズ忍者マフラー。
『白衣さんとロボ』 柴
月間賞受賞作品の続編的ゲスト。P155に掲載されている月間賞受賞作品と比べて、長足の進歩が感じられ、伸びしろのある新人作家さんだなあと感じます。ただ、年間大賞の対象は、あくまで投稿作の段階での評価なので、「ああ、そのあと伸びているのに」と悔しく思うこともあったりします。
タイトルバックの構図からして、ただものでない感じ。ロボットのアンテナがどうなっているかで、エロい想像をするのはナシの方向で。
「白衣さん」は、白河白衣という名前なのか、あだ名なのか。テレビ、洗濯機などがレトロなのが、70年代子供向けアニメ感を高めます。下着姿で読んでいる雑誌「トラ技」は、「トランジスタ技術」ですね。
『星降り村事件ファイル』 碓井尻尾
1本目と最後で同じ落ちを繰り返す構成が、今回のキモ。
『月刊すてきな終活』 小坂俊史
「死の宣告」 「飛行機が怖い」という単一オチ、出オチで、1話をまかなう。変奏のバリエーションがキモ。3コマ目の痛快なツッコミが夫婦愛を示す。
「奇跡の女」 落ちても生き残ると信じるほどに強い妻への信頼。
「ああとても心配だ」 海外留学へ行く時も、つまらない理由で大騒ぎだったんだろうなあ。それでもきちんと留学に行くあたり、この家の女性はしっかりしている。
「死んでも見せられない」 海外みやげは、本人が海外へ行ったわけではなく、もらったものなのでしょうね。
「死人に口なし」 業務停止命令で出張延期とはならなかった模様。
「死して名を残す」 平凡な男の平凡なネーミングセンス。
「死して皮を残す」 ことわざが文字通りの意味に。
「権利を譲ろう」 愛に満ちて暴走。
「いばらの道へ」 愛に満ちてさらに暴走。このリア充め。
「トラウマをプレゼント」 余命6ヶ月の女にエロスを感じるとは。人生最後のクリスマスに、人生最後のスカートめくり。まさるくんはきちんと謝るよい子。
「翌年単身赴任に」 飛行機恐怖症から夫婦愛へ暴走した物語は、単身赴任に? 単身赴任になったら、この夫、決死の思いで毎月妻に会いに帰ってくるんじゃないのかな。